弊社の原点 - 社名にかける想い
- F&A Writer
- 2023年11月29日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年11月30日
このたび、弊社は「PT FOUR POINT INDONESIA」という新たな名前を冠し、新しい一歩を踏み出すことをお知らせいたします。この重要な変更は、私たちが目指す次世代のコンサルティングビジョンへの決意の表れです。
コンサルティング業界の起源と進化
いまや会計や税務のほかに、戦略や組織、事業再生、ITや製造にいたるまで様々な分野のコンサルティング会社が存在していますが、実はすべてのコンサルティング業界は19世紀後半、会計事務所の誕生からその起源を見出します。この業界を牽引してきたのは、Big4として知られるPwC、Deloitte、EY、およびKPMGの大手監査事務所です。これらの事務所は19世紀後半に設立され、現在に至るまで一世紀以上にわたり業界のトップに君臨してきました。
PwC (PriceWaterhouseCoopers): 1849年に設立されたPrice Waterhouseと、1854年に設立されたCoopers & Lybrandが1998年に合併し、PwCが誕生した。
Deloitte: 1845年にウィリアム・ウェルチ・デロイトによって設立され、後にTouche Rossと合併し、さらに他の会計事務所との合併を経て、現在のDeloitte Touche Tohmatsu Limitedとなった。
EY (Ernst & Young): 1903年に設立されたErnst & Ernstと、1849年に設立されたArthur Young & Companyが1989年に合併し、EYが誕生した。
KPMG: 1870年にWilliam Barclay Peatによってロンドンで設立された会計事務所「Peat Marwick」にさかのぼる。1987年にKlynveld Main Goerdeler (KMG) と Peat Marwick Internationalが合併し、KPMGが設立された。
また、あまり知られていないことですが、戦略コンサルティングで知られるマッキンゼー・アンド・カンパニーの創設者、ジェームズ・マッキンゼーはもともと会計学の教授でした。彼の会計学の背景は、戦略コンサルティングのアプローチに大きな影響を与え、マッキンゼーのアイデンティティを形成する上で重要な役割を果たしました。これは、コンサルティング業界において多様なバックグラウンドが新たな視点をもたらす好例と言えるでしょう。
時代の変化とCBDCの影響
しかし、時代は変わりつつあります。進化する会計システムやAI技術の登場により、自動仕訳が可能になってきています。さらに、各国で検討されているCBDC(中央銀行デジタル通貨)は、会計税務だけでなく、コンサルティング業界全体に大きな変革をもたらす可能性があります。CBDCの発行により、全てのトランザクションが政府に把握され、税計算が自動化され、不正が困難になることで、伝統的な会計監査の業務そのものが変化するか、あるいは消失する可能性すらあります。
また、戦略コンサルティングも変化が求められています。テクノロジーの変化が速すぎて、「結論。今の時代、大事なのはトライアンドエラーだ」と謳っているファームすらあります。これはコンサルティングファームとしては、半ば自己矛盾に陥っているといえます。トライアンドエラーの時代に、コンサルタントに求められることは何でしょうか。いまやマッキンゼーのプロジェクトの半数以上は、純粋な戦略コンサルティングやアドバイザリーではなく、デジタル領域のソリューションになっているということは、知られざる事実です。
FOUR POINT のビジョン
私たちは、既得権益に縛られず、新しい時代のコンサルティングを牽引することを目指します。伝統的な事務所は、自身のクライアントとの利害関係の複雑さから新しいビジネスモデルへの移行が難しい現状があります。しかし、私たちはコンサルティングを通じて得た知見を活かし、新たな事業展開を図ることができます。
会社名の意味とビジョン
「PT FOUR POINT INDONESIA」という名前は、「クライアントとの絆を深め、単なるセカンドオピニオンや第三者の視点を超えた提案をし続け、価値の創造を支援していく」という弊社の決意を表しています。私たちは、各コンサルタントが独自の個性と専門性を発揮し、クライアントの真のパートナーとして機能することを目指します。伝統的な枠を超えた新たなビジョンを持って前進し、未来のコンサルティング業界を牽引する存在へと成長していく所存です。
Comentarios